神無月幻想戯れ歌

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神無き月の 宵は闇
狐火ともし 宴を張ろ

やれや詠えや お囃子は
尻尾叩いて 拍子とろ

手足鳴らして 輪をつくり
踊る影にも 星が舞う

今宵限りの うたげとて
老いも若きも ただ踊れ

憂さを忘れて 夜を明かしゃ
明日は知らぬと 言いもせで

今宵どなたと 添い寝しよ
今宵どなたと 添い寝しよ…




ずっと以前、まだ私が子供だった頃
近くの神社の境内に、猫がよく集まっていました。
…あれはね、猫集会だよ…
母が教えてくれた、その言葉がずっと耳に残っています。

猫は集会で何をしているのだろう…
一体どんな話をしているのだろう…

頃は丁度 神無月
神様のお留守の間に、猫達が宴を開いたら…
今宵は、そんな戯れ事を記してみました。
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きっと八朔は、浮かれて踊りの輪の中ではしゃぎまわるだろうな…
あそこの猫ちゃんは、たぶん一段高い場所に座って、お酌をしてもらいながら優雅に見物。
あっちの猫さんは、櫓に立って、笛を吹き、太鼓をうってくれそうだ…
アンヨが立たない、あの猫ちゃんにはフカフカ座布団を用意して、謡いの一つもお願いして…
踊りの先頭でみんなをリードするのは、きっとあそこの猫さんに違いない。。。


頭の中で、素敵な構図が出来上がりました。
みんなみんな楽しそうに、猫の宴を盛り上げてくれています。

あぁ…あったらいいな…あったらいいなぁ…
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罠…暗闇に潜むもの

秋の陽はつるべ落とし

すっかり日も暮れて…ほっこりと灯りがともる小さな家



ヴァーサン「ヂーサンや…そろそろ夕餉にするべか」

ヂーサン「ヴァーサンや…今宵はワシが 【らいすかりー】なるものを作ってやるわい」

ヴァーサン「おぉおぉ…それはまた随分と はいからなもんを…あぁ嬉しや嬉しや…」



ヂーサン「ヴァーサンや…できたぞぃ。一緒にまんまにするべな」

ヴァーサン「あいよ、ヂーサン。ありがとうさんだねぇ…どれ、よっこいしょ…っと」

ヂーサン「ほれヴァーサンや、食ってみれ。これが【らいすかりー】ちゅうもんだで」

ヴァーサン「あれまぁ!なんとまんまが黄色いぞな!こげな有難いものをオラが生きているうちに食えるなんて…」
ヴァーサン「ナンマイダブ…ナンマイダブ…」

ヂーサン「ヴァーサンは、いつも大げさじゃのぉ…拝まんでもえぇから、ほれ食ってみろ」

ヴァーサン「お~ぉ…何やら良い匂いがするのぉ…有難や有難や…ナンマイダブ…ナンマイダブ…」

ヂーサン「だぁ~かぁ~ら!拝まんでもええっちゅうに!ほれ、寒うなってきたからの…おコタにお入りな」

ヴァーサン「そうじゃぁのぉ…ほんに夜は寒うなったわぃ…どれ、おコタに入ってぬくもりながらいただこうかいのぉ」


<ト書き>ヴァーサン、おコタに足を入れ、ちょいと驚いた様な顔をした後…
30年程も前なら、さぞかし初々しく色気もあったろう、ほんのり目元を紅に染めての流し目…

ヴァーサン「…いやだよぉ…ヂーサンったら…年甲斐もなく…」

ヂーサン「ほぇ?ヴァーサンどうかしたかや?」

ヴァーサン「それならそうと言ってくれねば…オラにも心の準備ちゅうもんがのぉ…うふふふ…」

ヂーサン「…きしょく悪い笑い方をするでねぇ!何だちゅうんだ、ヴァーサンや」

ヴァーサン「そんな照れ隠し言って…ぢーさんもまだまだ隅に置けんのぉ…あれ、くすぐったや!ぐふふ…」

ヂーサン「…ヴァーサン慣れないものを食って腹ではなく頭にあたったか?」


<ト書き>ヂーサンつと手を伸ばし、ヴァーサンの熱でも測ろうとすると…
ヴァーサンが目ん玉が飛び出しそうな顔で、その手を見つめつつ…


ヴァーサン「あれや!ヂーサン!いつの間に手が3本になっただ?そこに一本、あそこに一本…」

ヂーサン「しっかりしておくれ。ワシの手はほれこの通り生まれてこの方2本じゃわいな」

ヴァーサン「ひょぇぇぇぇぇーーー!!」

ヂーサン「ヴァーサンや、どうした!そんな魂消た声だして!しっかりしろっちゃ!」

ヴァーサン「齧んどる!齧んどる!ぎょぇぇぇぇぇーーー!痛い痛い!」


<ト書き>暴れるヴァーサン…それを押さえつつ戸惑うヂーサン。。。
…と、その時…どこからともなく不思議な声が…


「うみゃぁ~~ぁん♪」
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温かくて暗い場所には潜むものあり…
それからちゅうもん、その家では「暗闇には罠」が仕掛けられておる!との言い伝えが、ず~~っと続いておるそうな。
あぁ…どっとはらい、どっとはらい。。。


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戯れ歌 「欲しがるよ…」

  欲しがるよ…欲しがるよ…
   きっと、誰もが、欲しがるよ…



  昔、昔のその昔
  太陽神とのお約束
  「誰より、あなたを崇拝します」

  神様からの贈り物
  君は、何より陽が似合う…

  日差しに映える黄金色
  君は、黄金(こがね)の獅子になる。

  遠き古代の砂の国
  建設好きの、ファラオが言った。
  「死して尚、我を守れ」よと。

  君は砂漠に降り立った。
  大地を踏んで、守るため。

  ナイルの岸辺に今も尚
  君はファラオの守り獅子。
  御霊(みたま)守りて、静かに座る…

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   欲しがるよ…欲しがるよ…
    きっと、誰もが、欲しがるよ…



  昔、昔のその昔
  ミューズに掛けた祈り事
  「誰より上手く踊りたい」

  神様からの贈り物
  君は、誰より優雅に歩く…

  和毛(にこげ)も軽くしなり行く
  君は、後宮(ごきゅう)の華になる。

  遠きアラブのアラベスク
  眠れぬ夜に、スルタンが言う。
  「夜ごと、我を慰めよ」

  君は、後宮に降り立った。
  千夜一夜を紡ぐため。

  千の踊りと、千の夢
  君は今尚 傍で舞う
  安らかなれと、祈りを込めて…


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   欲しがるよ…欲しがるよ…
    きっと、誰もが、欲しがるよ…



  昔、昔のその昔
  象頭の神と、戦った。
  「我は密林の王者なり!」

  神様からの果たし状
  君は、今尚、よる目をこらす。

  琥珀の瞳、見開いて
  敵は来ぬかと、忍び足。

  遠きインドのたまねぎの屋根
  大金持ちの、マハラジャが言う。
  「麗しの琥珀、我に持て」

  君は、深く潜み居る。
  密林の奥、高山の裾

  王者たらんと、爪を研ぎ
  琥珀の瞳を、燃やし居る。
  我、服従はせじと、誇りを秘めて…

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   欲しがるよ…欲しがるよ…
    きっと、誰もが、欲しがるよ…


  昔、昔その昔
  竜神様との誓いごと。
  「その髭をもち、天(あま)翔けよ」

  神様からのお言いつけ
  君は、千里を天翔る。

  しなやかな足、延ばし行き
  髭を震わせ 咆哮す。

  遠き中華の紅い城
  金の衣の、皇帝が言う。
  「あの髭を持ち、我も飛ばん」

  君は、深山(みやま)に分け入った。
  仙人の住む、山の果て

  この髭守りて、何時しか飛ばんと。
  日頃の手入れ、怠らず
  夢で、千里を翔け廻る…


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    欲しがるよ…欲しがるよ…
      きっと、誰もが、欲しがるよ…
      きっと、誰もが、欲しがるよ…



Produce by 「猫の手corporation」制作部 
writing by 「八朔かーさん」



週末の夜、ちょっと遊んでみました。
膝の上で眠る八朔も、きっと「神様とのお約束」を守っているのかな…
そんな風に見えない所に、役者魂を感じる?(笑)

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幸せか…?

今年も一年にたった一度だけの日がやってきた。


オレは仕事もそこそこに、速足で自宅へと急ぐ…
ドアを開けると、いつもの様に愛猫が足に纏わりついて帰宅を喜んでくれる。


着替えを済ませ、まずは猫に食事だ。
健康に十分に留意したフードを数種類混ぜて差し出すと、猫は小気味よい音を立てて食べ始める。


やがて…満足そうな顔で毛繕いを始めた猫は…これまたいつもの様にオレに触れるか触れぬかの距離である。



そう、コヤツは何時だってそうなのだ。
決してベタベタと甘え、膝で寛ぐ訳ではない…
だが、どんな時でもオレの視界の中には居る。
そんなヤツだ。


落ち着いた頃を見計らって、オレはヤツの目を真っ直ぐに見て話しかける。



「お前は幸せか?」


猫は一瞬目を閉じ…やがて口元に微かな笑みを含ませて言う…


「あぁ。何時だって幸せだぜ」



まだ目も開かぬコヤツを道端の側溝で拾い上げてから、もう20年以上が過ぎた…
オレの指に吸付いて、空腹を訴えていた薄汚れたチビ猫も、今やどっしりと貫録さえ感じさせる風格を備えている。


年に一度、たった一言だけ、コヤツと会話ができると気付いたのは、共に暮らし始めて1年が過ぎた頃だったろうか…


ある夜…もの言いたげな目でオレを見上げるコヤツに、オレは話しかけてみたのだ。




「なぁ、お前…オレと暮らしていて幸せだと思ってくれるかい?」と…


すると。。。なんてこったい!
コヤツがはっきりと答えたんだ!
今でも忘れられない一言だ。



「幸せってなぁに?ボク、ここに居ると嬉しいよ♪」



オレは耳を疑った!
だってそうだろ?
猫が喋るなんて聞いた事がない。
空耳かとも思った…オレがそう言って欲しいと願う余りに聞こえてきた気がしただけかと…
だって、その後はいくら話しかけても、ヤツは一言だって話さなかったんぜ?


ところが…また一年が過ぎた時…
やっぱりヤツが普段とは違う顔でオレを見上げたんだ。。。


バカらしいと思いながらも、オレは聞かずにはいられなかった…



「お前は、今も幸せか?」


ヤツはちょっと小首を傾げる様を見せた後、こう言った。


「うん。幸せだよ」と…



オレの頭はおかしくなっちまったんだろうか…
いやそうじゃない!
コヤツは確かに喋った!
ただし…たった一言だけ…


それからオレは、年に一度のこの日を心待ちにした。
何を聞こうかと、色々考えも巡らせてもみた。
どこか痛む所はないのか?
何かして欲しい事はないのか?
フードは気に入ってくれているのか?


だが…いざその日がくると、オレは同じ言葉をかけてしまう。
お前はオレと居る事を幸せだと思ってくれているのか?と…


だってそうだろ?
それ以外の事は、じっくり注意深く見ていれば、何となく解る事ばかりだ。
だが…コヤツの本当の心だけは聞かなきゃ解らん。
オレはそう思ったんだ…



ヨタヨタと歩く薄汚れた毛玉は、やがて生命力に満ちた若猫になり…
思慮深い目を持つ成猫になった。
そして…コヤツはもう決して若くはない…


艶やかだった被毛も、近頃ではパサつきがちだ。
口元には白い毛も混じってきている…
動きだって緩慢になり、休みの日に見ていると、一日中寝ている事も多くなった。


それでもコヤツは、ここに居る!
オレの視界の届く中に…
付かず離れずの距離を保ちながらも、その全身でオレを信用していると伝えてくれているんだ。


いつか……そう遠くない将来…
コヤツはオレを置いて空へ登るだろう。
それまでは、精一杯コヤツの世話をしてやろう…オレはそう思っている。


そして…いよいよその時が来たら…
オレはコヤツに言うよ。




「有難うな…オレは幸せだった。お前と暮らせた事が本当に幸せだった」と…



そしたらお前は言うかな…


「聞かなきゃ解らなかったのか?人間ってのは案外不便な生き物だな」


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猫さんと話ができたら…
そんな夢は、猫好きさんなら一度は考える事ですよね。


でも、もし本当に話が出来たら…
きっと、かーさんなら「君達は幸せ?」としか聞けないかもしれないな…と思います。
全ての思いをたった一言に込めて…


そんなかーさんの妄想が生み出した小さな物語です。


限りある時間を精一杯に…
そんな願いを込めて。


最後まで読んで下さって有難うございました。






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悪くねぇ。。。


ん?やっと来たな…
今日は少し遅かったんじゃねぇのか?
まぁ…いいさ。。。こうして食べるモノを運んでくるアンタには俺なりに感謝してるぜ。


おっと!それ以上近づくんじゃねぇ!


何時もの様に、そこに食い物を置いたら、とっととその場所から離れな!
言っとくがな…俺は誰も信用なんてしないぜ。
特に「優しそうな顔をした人間」ってヤツはな。




もっとチビだった頃…俺はそう言う優しそうな顔の人間に酷い目に合わされた。。。


優しそうな声で俺を手懐けて、温かい手で俺の体を撫でたそいつは…
よりにもよって俺に毒を食わせたんだぜ!


一口二口食べて異変に気付いた俺は、その場から後ずさりした。。。
そしたら、そいつ泣いてるんだ。



「エサをやっちゃいけないって皆に言われたんだ…お前を何とかしないとここでは暮らせないって言われたんだ!」


何とかってなんだい?
俺を殺す事か!



何でだ…俺はただ…食い物を貰えるからここに居ただけなのに…
優しく撫でてくれるから、俺の事を少しは好きでいてくれると思っただけなのに…
俺は…邪魔なのか…?
居てはいけないの…か…?


込み上げて来る吐き気のせいだ…こんなに涙が出るのは。
毒を食ったせいだ…こんなに胸が痛いのは。



。。。俺は3日3晩苦しみぬいて生き返ったさ。。。
自分のゲロと糞にまみれて、悶えぬいて生き返ったさ。。。



ただし…それまでの俺とはもう違う!
優しくされたって信じるものか!
騙されるもんか!




俺の心はどんどんささくれ立って行ったよ。
だってそうだろ?
何もしていないのに真冬に水をぶっかけられたり、棒を持ったガキに追い回されたりしてみろ!



あれから何年だろうな…
俺は一端の用心深い猫になったさ。
常に周りの気配を伺い…食い物の匂いにだって敏感になった。
2度とごめんだ!毒を食らうのは!



ここの「エサ場」と呼ばれる場所に辿り着いてからだって、もう2年が過ぎた。


その間に、同じようにエサを食っていたヤツ等のメンツも変わって行ったさ。
。。。みんな何処へ行っちまったんだろうな。。。
みゃーみゃー煩かったあのチビ達…
別嬪だった三毛…
俺に喧嘩をふっかけて返り討ちにあった、あの若造…



…元気だといいがな……



元気盛りだった俺も、流石に年をとった…
昔の様に自由に走り回る事もキツクなったしな。
今年の冬は特に寒くて…年期の入った立派な野良の俺でさえ空を見上げて恨み言の一つも言いたくなったぜ。


その上、馬鹿な事に俺はちょっとした怪我までしちまった!
なぁに、これくらいの傷は何時もの様に舐めておけば治るさ!
…と、思っていたのに…何時まで経っても傷口がじくじくしやがる。。。



けっ!これも年を取るって事かい!


今はいい…
今はまだ、こうやって食い物にもありつける。
怪我してたって、足を引き摺ってでも来られるしな。



。。。食えなくなったら。。。終わりだ。。。


解ってるからよ!
だから、毎日食い物を運んでくれるアンタには感謝してるんだぜ。



。。。そんな目で見るな!
俺は騙されん!
心配そうな声で話しかけるな!


俺は物心ついた時からずっと一人だ。
死ぬ時だって一人に決まってる!
おためごかしは要らないんだ。。。。
優しいふりなんぞクソくらえ!


食い物を置いたらとっとと消えろ!
そんな寂しそうな顔するんじゃねぇ!



…次の日…俺は痛みで目覚めた…


くそぉーー!足が…足が動かねぇ!
ジクジクした傷口に蛆が湧いてやがる。。。
俺は…蛆に食われて死ぬのか?


。。。まぁ、それも仕方がないやな。。。
俺はそう生れついちまった猫だ。



…あれからもう一週間か。。
あぁ…体が熱い!頭がボーっとしやがる!
腹が減ったかどうかも…もう解らねぇ…まぁ、これは助かるがな…


これで終わりか…
こんな風に終わっちまうのか…

と…その時。。。
いつも食い物を運んで来るオバサンの声が聞こえた…



ん?俺を探しているのか?
何で泣き声なんだ?



。。。俺を……心配してるのか…?


どうするんだ…俺。
どうすればいいんだ…俺は!


このままここで蛆にまみれて死んでいくのか…
ここで声をあげて、あのオバサンを呼ぶのか…


人間なんて信じねぇ!
人間なんてどいつもこいつも自分勝手で残酷で酷いヤツばかりだ!



でも…でも…
このオバサンは…2年もの間俺に何一つ嫌な事はしなかった…よな…
俺が毎日渾身の威嚇をしてやっても、ひるまず笑ってたな…



俺は…俺は……まだ死にたくはねぇ!!



「んにゃぉ~~!」




とんだ目にあったぜ。。。
あれから俺は「病院」とやらに運ばれて、何だかすげぇ痛い事をされて…
首にはでっかい襟巻をつけられるし、毎日毎日美味くもねぇものを飲まされるし…


あのオバサンは、毎日俺に会いに来た。
俺が動けないのを良い事に、俺の体を存分に撫でまわしやがった!
…動けないんだから仕方がない…よな…


そして…今…俺は…



あのオバサンの家で、他のヤツ等3匹と一緒に暮らしている。。。
最初、この俺様に向かって、偉そうに「フシャーーーッ!」と威嚇しやがった3匹も、俺の威嚇返しにビビったようで、すっかり大人しいもんよ。
生え抜きの野良を舐めんじゃねぇ。



こいつ等がまたちとウザい!
気が付くと俺の横で寝ていたり、頼みもしないのに毛繕いまでしやがったり…
まぁ、ここは俺が折れてやるさ。


どうやら、ここでの俺の名は「ボス」になったらしい。
。。。うん。。。悪くねぇ。
甘ったれた名前だったら、とことん拒否してやろうと思ってたんだがな!




それとな…


俺はオバサンにだけは、俺を撫でる事を許してやったぜ。
他の男や子供には決して許さねぇけどな!
コイツは…信じても…いいかもしれねぇと…俺は思い始めている。


俺は確かに聞いた。
蛆まみれの俺を見つけた時、躊躇なく俺を抱き上げて、蛆を振り払いながら



「ダメよ!死なせない!アンタはうちの子になるんだから!」


って…泣きながら叫んでた言葉。。。


病院とやらで、薄れゆく意識の中でも確かに聞いた。



「お願いです!この子を助けて下さい!」


と、何度も何度も繰り返していた言葉。。。



もう一度だけ…もう一度だけ…
俺は人間ってヤツを信じてもいいかもしれんと…そう思えた…



「ボスはね…とっても遠回りして来たけど、もうずっとうちの子だからね…」


…俺は今、その言葉を温かい膝の上で聞いてるよ…
らしくもなく喉の奥が鳴り始めてるが…
まぁ、いいよな?



。。。ここは…悪くねぇ。。。うん、全く悪くねぇ。。。




本日は「かーさんの好き勝手デー」として、フィクションの物語を綴ってみました。
どこかで…こんな風に物語が始まるといいな…そんな思いで書かせて頂きました。
長々とお付き合いを有難うございましたm(__)m
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プロフィール

八朔かーさん

Author:八朔かーさん
「女は度胸」のかーさん
「男は優しさ」のとーさん
八朔(♂)と、小夏(♀)の茶トラ兄妹
不思議な縁で結ばれた、離れ離れだった兄妹が再会を果たしました。
二人と二匹…愛しい命達との日々は「猫まみれ」加速中!

八朔

2012.8.8
お散歩中のかーさん達に鳴きながら付いて来た茶トラの男の子八朔。
その日から始まった猫まみれの日々。
保護当時、4か月程だった為、その後半ば強引に、とーさんと同じ誕生日、3月29日生まれと決めました。
優しいとーさんと、ドスコイかーさんに見守られて伸び伸びすくすく成長中。
保護当日の様子はこちらから

小夏
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2013.3.28
不思議な不思議な「ご縁」に導かれ、我が家の娘になった小夏。
八朔とは離れ離れになっていた実の兄妹です。
沢山の方に愛され見守られてきた、「お社の猫」
度胸の据わった美人さんは、かーさん家で兄の八朔を教育中。
小夏へと続く道はこちらから


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