八朔がやってきた
突然現れた茶トラの男の子。
その日以来始まった、八朔にまみれた日々を綴って行きたいと思います。
保護当日の八朔君

8月8日の事
午後9時を回った頃、お散歩の帰り道の両側を道に挟まれた中州の様な緑地帯の横を歩いていると
何処からともなく猫の鳴き声が…。
毎日猫プログを巡回し、散歩の途中で猫様を見かけようものなら満面のニタニタ顔になる私としては、
これは聞き捨てならぬ!
早速植え込みを覗いてみると…出てきました!茶色い塊。
多分生後3~4ヶ月くらいの茶トラの男の子。
手を差し伸べてみると、全く怖がらずに擦り寄ってくる。
スリスリゴロゴロ…まるで待っていましたと言わんばかりに側を離れない茶トラ君。
縁石に座って相手をしていると、膝の上に乗って、石の間から生えている草にちょっかいを出して
その一つを食べ始めてしまった。
…えっと…お腹が空いてるんだろうけどさぁ…それって食べ物?(・・;)
中途半端に情けをかけるのは良くないって十分承知で今まで野良猫ちゃんを後ろ髪引かれつつも
スルーしてきたけど…
何だかなぁ…こんなにちっちゃいのに…こんなに人懐こっいのに…
きっと何処かで飼われていたんだろうに、こんな場所に一人っきりで…
と、思ったらつい口から出てた。「とーさん何かご飯買ってきて」(・・;)
買い物を待つ間も茶トラ君は私の膝から降りない。
顔を見上げては可愛い声で「ニャ~」って何か話しかけてくれる。
その間にも家路を急ぐのであろう車やバイク、自転車が結構な頻度で脇を通り抜けて行く。
緑地帯の幅はたぶん5mもない。その真横を車が走っているのだ。
車やバイクが危険な物だとは一応認識しているらしく、側を走り抜ける度に茶トラ君は私の脇に
顔を埋めてきた。
とーさんが24時間スーパーで買ってきた子猫用のパウチを与えてみると、あっという間にガツガツ
と食べて、もっと無いの?とばかりに見上げて鳴く。
一度に一杯食べるとゲロっちゃうぞ…と言い聞かせて立ち上がり、物凄~~く後ろ髪を引かれつつ
その場を離れようと歩き始めると、何とと言うかやっぱりと言うか…必死になって後を付いて来た。
緑地帯を出て道を渡っても茶トラ君は鳴きながら後を追って来る。
その時一台の車が横を走りぬけようと…
あーーぁ!!!もう!!
私は首に巻いていたタオルを取り気が付いたら茶トラ君を抱き上げていた…
大人しく抱かれている茶トラ君。
私は横を歩くとーさんに思わず「ごめん…」
とーさんは「最初から解ってましたよ」とばかりの顔。
…スマン…本当にスマン…
20分程の帰り道、抱っこされた茶トラ君は大人しいものだ。
周りをキョロキョロと見渡して不安そうではあっても、決して暴れたり嫌がったりする素振りはない。
途中、住宅街の所で一匹の黒白ハチワレ君が道に寝そべっている場所に遭遇。
フレンドリーな猫ちゃんだったので、茶トラ君をそっと下ろしてみた。
そしたら…おお!一丁前に「フシャー!!」だって(・・;)
植木鉢の影に隠れた茶トラ君を抱き上げて、いよいよ覚悟決めなきゃな。。。。って。
ゴメン…本当はまだ迷ってた…
本当にこのまま連れて帰ってしまってもいいのか…
部屋に辿りついた茶トラ君。
最初こそビクビクとした素振りで、低い姿勢でオドオドとしていたが、あっという間に膝に乗ってゴロゴロ
と喉を鳴らし始めた。
とーさんが取り合えず小さなダンボール箱の正面を切り取った「簡易猫様箱」を作ってくれ、そこに使わ
なくなったバスタオルを一枚。
様子を見ている間に、とーさんはもうひとっ走り、猫砂とカリカリを仕入れに。
小さな水切り籠に猫砂を入れると、あら、まぁ、びっくり!
何も言わないうちに茶トラ君、そこに入ってオシッコを!
ちょっと感動…。この子って何て賢いんだぁ~~!
って…これって、ちゃんと飼われていた子だな。どう考えても。
どうしてこんな可愛い子を捨ててしまったのか…と思うと、何だかやるせなくなってしまう。
ちょっぴりのカリカリとお水を器に入れて差し出すと、カリカリ又しても完食。
ついでに立派なウンチもスルスルと(笑)
いやぁ~クチャイ!(・。・;
熱いお湯で濡らしたタオルで体を拭いてやると、嫌がりもせず喉をゴロゴロ。
この子って何ていい子なんだろう(既に親ばかモード炸裂)
膝の上では気持ちよさそうに目を閉じて眠るのだが、簡易猫様箱に誘導するとすぐに出てきてしまう。
まだ病院にも連れて行っていないし、蚤やダニがいたら困るなぁ…と思いつつ、ベッドに誘ってみると…
私の腕に顔をくっつけて、スヤスヤと眠ってしまった。
あのぉ…初日からですかい?(・・;)
この時点ですでに朝の4時(--;
眠たすぎて頭痛がしてきた…
翌日仕事のとーさんなのに申し訳ないなぁ。
抱っこしての帰り道、とーさんがボソッと「名前決めないとね」って。
即答で私「八朔!」
「?」って顔をするとーさんに「8月8日に出会った子だからハチの字。それとミカンよりも少し薄い毛色
だからハッサク」って宣言。
結構いい加減な命名なのでした(・_・;)
その日以来始まった、八朔にまみれた日々を綴って行きたいと思います。
保護当日の八朔君

8月8日の事
午後9時を回った頃、お散歩の帰り道の両側を道に挟まれた中州の様な緑地帯の横を歩いていると
何処からともなく猫の鳴き声が…。
毎日猫プログを巡回し、散歩の途中で猫様を見かけようものなら満面のニタニタ顔になる私としては、
これは聞き捨てならぬ!
早速植え込みを覗いてみると…出てきました!茶色い塊。
多分生後3~4ヶ月くらいの茶トラの男の子。
手を差し伸べてみると、全く怖がらずに擦り寄ってくる。
スリスリゴロゴロ…まるで待っていましたと言わんばかりに側を離れない茶トラ君。
縁石に座って相手をしていると、膝の上に乗って、石の間から生えている草にちょっかいを出して
その一つを食べ始めてしまった。
…えっと…お腹が空いてるんだろうけどさぁ…それって食べ物?(・・;)
中途半端に情けをかけるのは良くないって十分承知で今まで野良猫ちゃんを後ろ髪引かれつつも
スルーしてきたけど…
何だかなぁ…こんなにちっちゃいのに…こんなに人懐こっいのに…
きっと何処かで飼われていたんだろうに、こんな場所に一人っきりで…
と、思ったらつい口から出てた。「とーさん何かご飯買ってきて」(・・;)
買い物を待つ間も茶トラ君は私の膝から降りない。
顔を見上げては可愛い声で「ニャ~」って何か話しかけてくれる。
その間にも家路を急ぐのであろう車やバイク、自転車が結構な頻度で脇を通り抜けて行く。
緑地帯の幅はたぶん5mもない。その真横を車が走っているのだ。
車やバイクが危険な物だとは一応認識しているらしく、側を走り抜ける度に茶トラ君は私の脇に
顔を埋めてきた。
とーさんが24時間スーパーで買ってきた子猫用のパウチを与えてみると、あっという間にガツガツ
と食べて、もっと無いの?とばかりに見上げて鳴く。
一度に一杯食べるとゲロっちゃうぞ…と言い聞かせて立ち上がり、物凄~~く後ろ髪を引かれつつ
その場を離れようと歩き始めると、何とと言うかやっぱりと言うか…必死になって後を付いて来た。
緑地帯を出て道を渡っても茶トラ君は鳴きながら後を追って来る。
その時一台の車が横を走りぬけようと…
あーーぁ!!!もう!!
私は首に巻いていたタオルを取り気が付いたら茶トラ君を抱き上げていた…
大人しく抱かれている茶トラ君。
私は横を歩くとーさんに思わず「ごめん…」
とーさんは「最初から解ってましたよ」とばかりの顔。
…スマン…本当にスマン…
20分程の帰り道、抱っこされた茶トラ君は大人しいものだ。
周りをキョロキョロと見渡して不安そうではあっても、決して暴れたり嫌がったりする素振りはない。
途中、住宅街の所で一匹の黒白ハチワレ君が道に寝そべっている場所に遭遇。
フレンドリーな猫ちゃんだったので、茶トラ君をそっと下ろしてみた。
そしたら…おお!一丁前に「フシャー!!」だって(・・;)
植木鉢の影に隠れた茶トラ君を抱き上げて、いよいよ覚悟決めなきゃな。。。。って。
ゴメン…本当はまだ迷ってた…
本当にこのまま連れて帰ってしまってもいいのか…
部屋に辿りついた茶トラ君。
最初こそビクビクとした素振りで、低い姿勢でオドオドとしていたが、あっという間に膝に乗ってゴロゴロ
と喉を鳴らし始めた。
とーさんが取り合えず小さなダンボール箱の正面を切り取った「簡易猫様箱」を作ってくれ、そこに使わ
なくなったバスタオルを一枚。
様子を見ている間に、とーさんはもうひとっ走り、猫砂とカリカリを仕入れに。
小さな水切り籠に猫砂を入れると、あら、まぁ、びっくり!
何も言わないうちに茶トラ君、そこに入ってオシッコを!
ちょっと感動…。この子って何て賢いんだぁ~~!
って…これって、ちゃんと飼われていた子だな。どう考えても。
どうしてこんな可愛い子を捨ててしまったのか…と思うと、何だかやるせなくなってしまう。
ちょっぴりのカリカリとお水を器に入れて差し出すと、カリカリ又しても完食。
ついでに立派なウンチもスルスルと(笑)
いやぁ~クチャイ!(・。・;
熱いお湯で濡らしたタオルで体を拭いてやると、嫌がりもせず喉をゴロゴロ。
この子って何ていい子なんだろう(既に親ばかモード炸裂)
膝の上では気持ちよさそうに目を閉じて眠るのだが、簡易猫様箱に誘導するとすぐに出てきてしまう。
まだ病院にも連れて行っていないし、蚤やダニがいたら困るなぁ…と思いつつ、ベッドに誘ってみると…
私の腕に顔をくっつけて、スヤスヤと眠ってしまった。
あのぉ…初日からですかい?(・・;)
この時点ですでに朝の4時(--;
眠たすぎて頭痛がしてきた…
翌日仕事のとーさんなのに申し訳ないなぁ。
抱っこしての帰り道、とーさんがボソッと「名前決めないとね」って。
即答で私「八朔!」
「?」って顔をするとーさんに「8月8日に出会った子だからハチの字。それとミカンよりも少し薄い毛色
だからハッサク」って宣言。
結構いい加減な命名なのでした(・_・;)
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早くも…

初めての朝。
寝不足でフラフラする二人をよそ目に、ちょいとパワーアップの八朔。
結局寝たのやら寝てないのやらで頭が重たい。
何度かに分けて餌を与え,その度に立派なウンチを生産する八朔君(・・;)
慣れない事もあって、二人とも気になってしょうがない。
仕事に出かけるとーさんに食事を出し、絶対に危ないと思ったので八朔にもパウチとカリカリを混ぜた餌を出してみた。
アッと言う間に平らげた八朔は、やっぱり、しっかり、私たちの食事に興味津々。
またこれが間の悪い事に焼き魚ときたもんだ(・・;)
何度かテーブルの上に顔を出してウニャウニャ言っていたが、その都度「ダメ!」っと言い聞かせると、
不承不承ながら諦めた様子で、とーさんの座椅子の背もたれに丸まった。
何故かこの後も食事の際にはそこが定位置。
しかし、その後も食事の度に勿論興味はあるものの、いけないって事、これは貰えないって事、しっかりと理解した様子。
いやぁ…この子は本当に賢い!!(またも親ばかモード)
夕方とーさんを仕事に送り出し、八朔と二人っきりの夜。
はてさてどうなる事やら…
オリンピックを観戦しつつ、PCに向かう私。何時もの時間の過ごし方。
暫くは足元でウニャってたり一人でベッドで横になっていた八朔だが、どうも落ち着かないらしい…
ニャーニャー言いながら何かをアピールしてくる。
こりゃダメだなと、私も覚悟してPCの電源を落し、ベッドに横になる。
又しても腕枕で寝息を立てていた八朔だが、1時間もすると目を覚ましてあちこちとウロウロ。
その度に泣き声をあげるので、私は気が気じゃない。
眠れないのかと思って電気をつけると、これはこれでお気に召さぬ様子。
携帯のストラップでじゃれていたかと思うと、リビングのカーテンでドタバタ(・・;)
あのぉ…すみませんが…大人しく寝て頂けませんでしょうか(涙)
バレーの準決勝戦もサッカー女子の決勝戦も諦めて、電気もテレビも消してスタンバイ。
何度かベッドを降りてうろつくが、淋しくなってまたウニャ~。
その都度ベッドを叩いて「はっちゃん、おいで」と呼ぶと、トコトコとやってくる。
ウトウトとしたと思うと、いきなり遊ぼ~!モードに入って、黒目爛々で腕や脚にじゃれつく八朔。
仕方が無いので遊びモードにお付き合い。
しかし八朔よ!かーさんの腕も脚も君のおもちゃではないのだぞ!
幼猫独特の細~い爪も牙も、手加減しているとはいえ痛いぢゃないか(涙)
何度何度もウトウトしかけ、その度に八朔にゴッチン!っと頭突きで起こされ(・・;)
かーさんは早くも君を保護した事を後悔しそうだぁ~~
(けど可愛い!何と言っても可愛い!…だから辛い(・・;))
八朔絶叫!

僕、はっさくです♪
暫くは八朔を保護してからの日々の日記をアップしていきます。
程なく、リアルタイムに追いつくかと…
3日目
この日は八朔を病院へ連れて行こうと予定していた。
まだ幼い子だし、何かあっては可哀想だと思って。
午前9時半頃に帰宅したとーさんと朝食を済ませ、さて八朔君をどうやって病院まで運ぼうか…。
以前セブンイレブンの抽選で何故か当たった「ちびまる子ちゃんのピクニックセット」(笑)
中身を出してみると、丁度いい大きさのバッグ。
バスタオルで体を包んで入れてみる。
当然鳴きますわな(・・;)
しかし、こればかりは仕方がない。
まだキャリーバッグも買ってないし、かと言って抱っこで行くわけにもいかないし。
ネットで調べた評判の良いと言う動物病院までは自転車で10分程。
とーさんの自転車の前カゴに入った八朔君。
いやーー、これでもかって言うくらいの絶叫!大絶叫!
意訳すれば…
「出せーー!この猫さらいーー!猫虐待反対~~!出してくれ!!」
と、まぁ、絶叫が付近に響き渡るほどの鳴きっぷり。
前後して自転車で走る私は、怪訝そうな通行人の皆様や振り返って見る方々に、
「これから病院へ…」と、いちいち説明しつつ冷や汗。
病院へ辿り着いて受付を…、っと、周りは犬様ばかり(・・;)
出して大丈夫かいな、と思いつつ八朔をバッグから出して抱っこすると、それまでの絶叫が嘘の様に大人しく抱かれている。
愛猫様の病院食を受け取りに来ていたおじさんに「可愛い子ですね」などと言われて、
かーさんは得意満面(笑)
可愛いでしょ~などとニヤケて、ここでも親ばか炸裂。
お犬様達はフィラリア予防の接種時期らしく、待合には4匹のワンコさん。
その中、八朔は私の膝で大人しく寝息を立てている。
いやぁ~この子はやっぱり賢い!(親ばか2連発)
とーさんが「大物なのか、よっぽどのオマヌケさんなのか…」って。
そりゃ間違いなく後者でしょ(笑)
あんだけ大絶叫してたら、そりゃ疲れもするわな(・・;)
1時間程の待ち時間も八朔は大人しく待て、いよいよ診察。
保護の経過とここ2日の様子を話して、触診と耳ダニの検査。
蚤もダニも居ないとの事。安堵。
ワクチン接種はもう1週間程先がよいとの事。
その時に検便の為にウンチも持参する様に…だそうな。
え~ぇ。ウンチは毎日たっぷり出しておりますので、いくらでもお持ち致しますです。
体重は1.9キロ。3ヶ月ほどの男の子との事。
去勢は6ヶ月頃が良いでしょうとの事でした。
環境が変わり、体調に変化が起き易いと言う事や、小さな注意点をお伺いして診察は終了。
さて…また大絶叫を聞きながらお家へ帰りますか(--;
部屋に帰りつくと、速攻でPCデスクの下へ潜り込み、そこからジト~~っとした目で見ていた八朔。
だからさぁ、別に虐待ぢゃないし(--;
でも、怖かったよね…よく頑張ったよね、八朔。
その後は誰が何と言おうと爆睡!
最初は小さな物音にさえ目を覚ましていた八朔だったのに、余程疲れていた事を差し引いてもこんな眠り方が出来るほど慣れてくれたんだね。
夕方まで爆睡モードだった八朔君。
当然夜中には目がパッチリですわな(--;
午前2時半頃に遊びモードに突入した八朔に付き合って、とーさんがタオルを振って参戦。
だからぁ~夜中にドタバタすんのやめようよぉーーー。
結局、簡易猫様箱は一度も眠りの為に使われる事無く、時々八朔君のカミカミとケリケリ炸裂時に使用されております。
ちなみに…かーさんの脚も何故か戦闘モードの際にターゲットに入るらしく…
お風呂に入ると、あちこちがヒリヒリ(涙)
爆睡する八朔君
