桜(花)送り もう一人の兄様へ
覚えておいででしょうか…
我が家の小夏には、かーさん達と、もう一方の「お父さん」と、八朔の他にもう一匹の「お兄ちゃん」が居る事を。
3年前の3月、怒涛の半月の日々を走り抜けたかーさん達に届いた、最高の誕生日プレゼントの事を。。。
昨日、お花見散歩から帰宅した時、一通のメールが届いていました。
小夏を「ミコ(お社の猫だから巫女)」ちゃんと呼んで、可愛がって下さっていた、小夏のもう一人のお父さんmasatosiさんからです。
3月31日17時。。。慢性腎不全の為、きなこちゃんがお空へ帰ったとのお知らせでした。。。
昨年の9月の血液検査で発覚した腎不全は、masatosiさんの必死の介護の甲斐なく、きなこちゃんを半年の闘病生活で連れ去ってしまいました。
5年前に瀕死の状態で歩いていたところを、masatosiさんに保護されたきなこちゃんでした。
野良生活が長かったろうに、それでも人間が大好きな優しい子だったそうです。
反面、きなこちゃんは「猫が苦手」だったとか…
そこへ小夏が現れ、最初の頃は威嚇していたそうです。
ところが、小夏はマイペースな仔猫。。。
きなこちゃんは、結局小夏を受け入れてくれ、それは仲良く暮らしてくれたそうです。
かーさん忘れてはおりません。
見失ったと思われた小夏を必死で探していた頃の事…
普段は夜はmasatosiさんのお家で、きなこちゃんと共に休み、お昼になるとお外(お社)へ遊びに行くのが常だった小夏が、ある時期ピタッと外へは出なくなったと言います。
それは丁度、かーさんが小夏との再会を果たすまでの数日間の事でした。
masatosiさんは仰いました。
「ミコは、私ときなこにお別れを告げる為の日々を過ごしてくれた」と。。。
その上、今また仰って下さるのです。
「小夏と過ごした日々、きなこはとても幸せだったと思います」と。
改めて再掲させて頂きます。
masatosiさんのお宅で一緒に穏やかに寛ぐ、きなこちゃんと小夏(ミコちゃん)の姿です。

捕獲した小夏を病院へ搬送して頂いた所、既に避妊手術済みである事を知った時…
かーさん、パニックになりそうでした。
「もしかしたら…この子は何方かの外飼いの猫だった?」
そうだとしたら…きっと帰らない小夏を心配しておられるに違いない!
そんな思いから、翌朝、すぐに保健所に電話をし、事情を説明して登録をお願い致しました。
場所と、小夏の特徴である「シナモンロール尻尾」…
きっと、それで解るのではないかと。
masatosiさんから直接お電話を頂戴したのは、その翌日の事でした。
その対応の速さだけでも、小夏がどれ程可愛がられていたかが窺えました。
その日のうちに我が家にお越し下さったmasatosiさんは、小夏をみるなり「ああ!この子です!」と膝に抱かれ、それは愛しそうに眼を細めて撫でられておられました…
その上、お外に出たがる子だから、とワクチンは5種を接種させて下さっていたとお聞きした時、かーさんはその配慮の深さに胸を撃たれました。
本当に本当に可愛いと思って下さっておられました。
その小夏を……我が家に託して下さった……
masatosiさんは勿論の事、きなこちゃんもどれ程寂しかった事でしょう。。。
それを思うと、今更ながら有難くて泣けて参ります。
かーさん大袈裟ではなく、一日たりとも忘れた事はありません。
あれから…3度目の春です。
また桜が咲きました。
とーさんと二人、丁度その桜を見に行ってきたばかりでした。
きなこちゃんの訃報を聞いた瞬間、かーさん不思議な気持ちが湧き上がって参りました。
。。。桜だ。。。また桜なんだ。。。
すぐさま、とーさんにお願いいたしました。
masatosiさんがお送り下さった、きなこちゃんがお空へ帰ってしまう直前の3時間前に撮られたお写真を、桜の花で覆って欲しいと…
いつもなら白いお花でお見送りするところなのですが…何故かかーさんきなこちゃんは桜だと強く思えたのです。
小夏と再会を果たした際の、お社の桜。
そして今、きなこちゃんを見送る桜。
どちらも、時を待ってくれていたかの様に咲き誇ってくれました。
日本人が愛してやまない桜…
時を違わず、毎年咲き誇る桜…
小夏ときなこちゃんは、そんな桜で繋がった兄妹だったのかもしれません。
かーさんには、また一つ忘れられない桜が増えました。
そしてそれは、この先ずっとずっと…桜が咲く限り、繰り返し思いを咲かせてくれる事と思います。
きなこちゃん、忘れないよ!
貴方が慈しんでくれた小夏は、大切に大切に見守ります。
どうか、空の上から見ていて下さいね…
最後になりましたが…masatosiさん…
悲しみも癒えぬ中、ご連絡を有難うございました。
お約束通り、ご縁の繋がった、この「八朔まみれ」で、小夏のもう一人の兄様きなこちゃんのお見送りをさせて頂きます。
そして、どうぞmasatosiさんもお忘れにならないで下さいね。
masatosiさんは、小夏のもう一人の「お父さん」である事を。
「八朔まみれ」に足をお運び下さった皆様。
どうか、どうか、今日はかーさん達と一緒に、小夏の兄様きなこちゃんの旅立ちを見送って下さいませ。
桜の花びらに包まれて、柔らかい光の世界へ、痛みも苦しみもない国へ昇って行く、優しい兄様です。



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読んで頂けることが、かーさんの力になっております!
心からの深謝を♪
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