還りつき生まれ出る場所
昨日の「小夏のもう一人の兄様きなこちゃん」への、沢山のお見送りの言葉、本当に有難うございました。
お一人お一人の温かいお心は、きっと空を行こうとする、きなこちゃんにも届いた事と信じます。
masatosiさんからも、すぐさまメールを頂戴いたしました。
きなこちゃんは、本日のお昼、火葬されるとの事です。
その後沢山のお仲間達と合葬され、きっと寂しくはないだろうとのお言葉でした。
「きちんとされた方だね…」
とーさんがメールを拝見しながら、ポツリと呟きました。
かーさんも同じことを感じます。
小夏の一件の時も、今回も…masatosiさんは、とてもきちんと行動を起こされた。
その「きちん」とした動きに、かーさんはmasatosiさんの情愛を感じ取りました。
5年と言う、まだまだ勿体ない程短い時間でしたが、きなこちゃんはきっとmasatosiさんのそんな愛情を一杯に受けて、穏やかで幸せな日々を送った事と思います。
できるなら…もっともっと一緒に……
そう思わずにはいられませんが、それでも共に過ごした日々も残る思い出の数々も決して色あせる事はありません。
「死」は二度訪れると申します。
一度目は、その命を全うした時。
二度目は、その存在を忘れ去られた時。。。
だとしたら、きなこちゃんに二度目の悲しみは決して訪れはしないでしょう。
かーさんやとーさんの胸に、そして共にお見送り下さった皆様方の胸にも…
何よりもmasatosiさんの心に、しっかりと忘れ去られる事なく生き続けるのですから。
かーさん、膝で寛ぐ小夏に話しかけました。
「小夏…きなこ兄ちゃんがお空へ帰ったよ…これからは空の上から小夏を見守ってくれるって」
小夏は、じっとかーさんを見返して話を聞いてくれました。
何だかね…ちゃんと解ってるよ…と言いたげな表情でした。

昨日、きなこちゃんを包んだ桜の画像は、その日にとーさんが撮った今年の桜でした。
その中で、特に美しい花の画像をと、とーさんが選んだものです。
まるで、この為に撮らせてもらったかの様な……
カメラを構えたとーさんが、それこそ何度も立ち止まりシャッターを押すのを、大雑把なかーさんは少し苦笑い状態でした。
「どんだけ撮るんだよぉ~~」
と、少し肌寒くなってきた事もあって、文句すら言いました。
でも…意味がちゃんとあったのですね。。。
見事な満開の木もあれば、8分咲きの初々しい木もあり、同じように見えても一本一本全てが違う木々です。
日当たりのせいなのか…風の通り道なのか…
それとも、その木の持つ生命力や「時を待つ」為なのか…
その中で、とーさんが選んだのは、さるお寺の境内に咲く、見事な見事な一本立の枝垂桜です。
余りの大木で、まだ全ては咲ききってはいない、生命力に満ち溢れる様な、素晴らしい木でした。
かーさんも、その大きく張り巡らされた枝の間に入り込み、暫し言葉を忘れて花の饗宴に身を委ねてみました。
まるで…小宇宙です……
幾つもの銀河が重なり合い、ぶつかり、また新しい銀河を生み出しているかの様な、圧倒的な生命力なのです。
かーさん、とーさんが何故この画像を選んだのか…
何故きなこちゃんを送るに相応しいと思ったのか…
言葉ではなく、感性で理解できました。
沢山の命が生まれ出る場所へ還って、いつかまた生まれ出て来る。
そう感じた瞬間、かーさんの頭の中に、これまで見送ってきた愛しい命達の顔がバ~~っと浮かんで参りました。
大好きだった、あの子やあの子。
ああ!あの子だって、あの子もきっと!
みんなみんな、きっと「ここ」へ行ったんだ!
花びらの一つ一つが、新しい命を生み出す場所へ…
いつかまた帰って来るために…
不思議な不思議な感覚です。
不思議で悲しくて嬉しい感覚です。。。
どうして毎年こんなにも桜が待ち遠しいのか、どうしてこんなに毎年会いたいのか…
少しだけ答えが解った気がしました。

真ん中のうすぼんやりしたのが、実はかーさんです(お目汚し失礼!)


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心からの深謝を♪
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