君達の代わりの判断
「いいわよ!アタシはマッチ売りの猫になってやるから!」
我が家の姫、小夏の口からは時折こんな風に聞こえてくるような鳴き声が発せられます(笑)
例えばそれは
出されたウエットフードがお気に召さない時…
ねだったオヤツが出てこなかった時…
。。。主に食べ物系が絡むときに。。。(笑)
スンスンと匂いを嗅いだ後、スタスタと立ち去り際に残す、この捨て台詞と、見返りの恨みの眼差し(^^;
最初の頃は、「あらら…こなちゅ文句言ってるよ」としか思わなかったのですが…
ある日、フト、 「アタシはマッチ売りの可哀想な猫になってやるから!」とアテレコしてからと言うもの、どう見てもそうにしか見えなくなってしまいました(笑)
小夏は実に的を射た様な鳴き方をする「お返事猫さん」です。
話しかけると、まず間違いなくタイミング良く返事を返し、その後暫く「会話」が続きます。
あんまり面白いので、ついつい興に乗って、かーさんも楽しんだり致します(笑)
八朔がどちらかと言うと、「独演会」系なのに対し、小夏は会話系。
ですので、八朔には主に「合いの手」を入れ
「おぉ、そかそか!そりゃ大変だのぉ~♪」
小夏には、「お悩み相談」を持ちかけます(笑)
「ねぇ…こなちゃん、困ったよねぇ~どうしようか…」
すると小夏が、絶妙なタイミングでお返事を返してくれると言う妙技!
我が家で、夜毎繰り返される「猫さんに遊んでもらう」図です。

生まれる場所も、その後の生き方も、茶トラーズは自ら選べた訳ではありません。
今こうして我が家で暮らす事も、ある意味「成り行き」だったりします。
あまりの愛しさに、後付けっぽく沢山のご縁を感じ続けてはいますが、実の所かーさんの行き当たりばったりが招いた幸運だと思っています。
最初の猫が、大らかが毛皮を着ている様な八朔だった事も…
次に巡り会えたのが、順応性と図太さと(笑)賢さを兼ね備えた小夏だった事も…
その二匹が実は兄妹であった事さえ、かーさんが意図した事など全くなく、「そうなってしまった」事。
八朔や小夏にしてみれば、「気が付いたら変なオバサンとオヂさんの家に居た」かもしれませんよね(笑)
そうやって暮らす中にも、大小様々な不満や不便だって、彼等なりにあるだろうと思うのです。
決して「とても恵まれた環境」や「贅沢な品々」を用意できる訳ではありません。
他と比べる事は、いつだって何の意味も持たないと思いつつ…
胸を張って言えるのは、ただ「君達が大好きだ!」と言う気持ちだけです。
だからこそ、大いに文句をタレてくれてもいいのだ!
君達が感じる「不満」や「好き嫌い」を、どんどん言ってくれて構わない。
むしろ、云われてもきっと半分も理解できないかもしれない(笑)
それでも、一生懸命「解ろう」とは努力します。
勿論、解った上で却下だってあり得る(笑)

好むと好まざるを得ず、「ここ」で暮らす事になった君達。
かーさんは、そんな君達の為に、日々小さな選択を繰り返して過ごしています。
出来る限り、君達が快適に過ごせる様に…
思い浮かぶ最大限に、君達が安全で暮らせる様に…
君達に委ねる事が出来ない判断の数々は、とーさんとかーさんが代わりに担います。
穏やかに過行く時も、或はそうでない時も。
今回の震災で、パニックになった猫さんやワンちゃんが、割れた窓から飛び出して迷子になってしまったと言うお話を沢山聞きました。
尋常ではない揺れに襲われたら、何時もなら何かあれば、かーさんの懐へ飛び込んでくる八朔だって、パニックになってしまうかもしれません。
「絶対に大丈夫」は、あり得ない話ですよね。
避難云々の前に、まず「見失わない事」で、この子達の安全を確保しなければ。。。
とっさの判断が命を左右するとしたら…
とーさんとかーさんに、また新たな「判断」の為の準備をする覚悟が出来ました。
まず、どんな危険があるのかの可能性を探る事。
その対応。
あぁ、まだ一杯あるぞ!と…
今回、迷子になってしまった「しっぽの家族達」が、どうぞ無事に見つかり、優しい家族の元へ帰れます様に。。。。



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心からの深謝を♪
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