扉を開く
「ねぇねぇ、こんな事あるって知ってた?」
仕事先のバイトの大学生君に、かーさん話しかけました。
丁度先月、このバイト君のお家には、可愛いミニチュアダックスのワンちゃんが2匹やって来たばかりです。
生後半年ほどになる女の子が2匹…
やんちゃで可愛くて、どんどん大きくなるその様子を、彼は目を細めて話してくれます。
ワンちゃんだって大好きなかーさんは、「うんうん♪」と、やっぱり目を細めてその話をよく聞いていました。
そんな話の流れで、かーさん昨日の記事にした話をしてみたのです。
ドリームボックスの事…
悪質なブリーダーの事…
無責任な人たちの事…
そして、その現状を何とかしようと奮闘して下さっている方々の事。
とてもショックを受けていました。。。
優しい子です。とっても素直な良い子です。
そんな彼が、初めて一緒に暮らす事になったワンちゃんとの日々の中で、そのまだ柔らかい心のままでしっかり聞いてくれました。
「そんな事があるんだ。。。」

既にペット先進国と呼ばれる欧米では、犬猫の展示販売は禁止されている事。
多くは保護センターなどからの引き取りになりつつあるらしい…と言うお話もしました。
かーさんは全てのブリーダーが絶対悪だとは思っていません。
その純粋な「種」を守ろうと努力され、愛情を持って活動されておられる方々もいらっしゃると思うのです。
問題なのは、利益優先でワンちゃんや猫さんの体を全く無視して繁殖させ続ける、悪質な金儲けブリーダーです。
もしくは、無理やり人気種を作り出そうとする輩。
安定した種が出来上がるまでの間に生まれた子は、ただの失敗作ですか?
こうした話しをしていると、現在純血種と呼ばれる子と暮らす方々は、何だか身の置き所がない様な気持ちに追い込まれてしまわれるのではないかと危惧します。
純血種が悪い!
保護猫万歳!
金で命を買うなんて!
ちょっと待って下さい。
そうじゃないってば。
昔に比べて、家で飼っているワンちゃんが仔犬を産んだから貰って~
なんて話は、とんと聞きませんよね?
一部の山間部などに、捨て犬が増えてそれが野犬化していると言うお話しはあっても、普段生活している空間に野良犬と呼ばれるワンちゃんは、本当に見かけなくなりました。
となると、ワンちゃんと暮らしたいと願う方は、どうする?
昔から、その固定種に憧れていて、どうしてもその種の子と暮らしたいと願う猫好きさんはどうする?
その姿を、その性質を心から愛する方々はどうする?
問題は、それを「金儲け」だけの道具にする悪質なブリーダーじゃないでしょうか。
純血種と呼ばれる子達には、何の罪もない。
また、その子を愛して慈しんで共に暮らす方々も…です。
基準をはっきりできればいいのにね。。。
ブリーダー資格を厳しくするとか、悪質な人には厳罰を処すとか。
おっそろしい額の罰金があるとか。
簡単に金儲けの手段にはできない方法を……

恥ずかしながら、無知なかーさんは、茶トラっ子達と暮らし始めるまで、猫さんやワンちゃんをめぐる話など全く知りませんでした。
ただ「好き」なだけ。
ただ「可愛い」と思っていただけです。
八朔と知り合って初めて、猫と暮らす為には何が必要で、何を勉強すればいいのかを知りました。
小夏と巡り会って初めて、外で暮らす猫さんの置かれている立場や、その周りの人々の事を知りました。
無責任な餌やりが居る事
地域猫の存在もそうです。
好きでも知らなかったのです。
好きだけど何も知らなかったのです。
だからね…思うのです。
まずは「好き」から始めて、もう一歩進もうよ…って。
出来る事は人それぞれでしょう。
感じる事だってみんな違っているでしょう。
でも、だからこそ出来る事だって千差万別!
それぞれが一人一人出来る事を、少しずつやっていけば…少しは何かが変わるかもしれません。
ワンちゃんも猫さんも、その「扉」の開け方はさまざまです。
かーさんが、ふと曲った道の先で、突然バーーン!と扉が開き、八朔が転がり出してきた様に……
ふと立ち寄ったお店で、売れ残って悲し気な子を見かけてしまい連れ帰ってしまった様に…
保護センターで必死に鳴きながら呼びかけて来た子に、縁を感じてしまった様に…
どんな形の扉を開けたとしても、その先に待っていたのは「愛しい日々」
「猫ブーム」と言う言葉には違和感を感じますが、ブームだからこそ問題提起の機会も増える。
「可愛い」の後ろに、どうしようもない現実がある事も、多くの方々に知ってもらえるチャンスでもあります。
バイト君に言いました。
「ねぇ、うんと可愛がって、うんと好きになってね」
彼は、とっても素敵な笑顔で頷いてくれました。
彼の「扉」は、今まさに開いたばかりです。。。



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心からの深謝を♪
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