寝不足な夏の独り言
暑い夏をより熱くしたリオのオリンピックも、いよいよ終盤戦ですね。
毎日繰り広げられる、シナリオのない壮大なドラマに、かーさんは目が離せない日々でした。
そんな中、昨日の明け方、選手団の主将を務め、金メダル4連覇を目指しておられた、女子レスリングの吉田沙保里さんの試合をリアルタイムで拝見しました。
結果は、皆様もご存知の様に、決勝戦で敗れ銀メダル。
大泣きしながら、何度も何度も繰り返し
「ごめんなさい!申し訳ありません」
と言われた姿に、「何でやのん!謝らんでええやん!」と思わず言ってしまったかーさんです。
敗れたとはいえ銀ですよ?銀!
しかも、これまでずっと負けずにここまで来られた、不屈の名選手ですよ!
誰よりも悔しくて、辛い思いをしながら、まず出て来る言葉が「お詫び」だなんて……
やりきれません。。。
決して大きくはない体に、どれほどのプレッシャーと責任を抱えて来られたのだろうと思うと…
泣きじゃくる肩を抱きしめて、「ありがとうね!」って声を掛けて差し上げたい思いで一杯でした。
。。。でも、悔しいだろうなぁ……
スポーツには勝者が居て、敗者が居る。
だからこそ見る者の心を鷲掴みにして離さないのでしょうが、4年に一度の大舞台で、己の力を存分に発揮出来るか出来ないかの差は、きっと紙一重。
その一重に泣き、笑うのですね。
絶対王者と言われた、体操の内村航平さんは、その紙一重を自らの手で打ち破り…
同じく絶対王者と言われていた、吉田沙保里さんは、一重に泣かれた事になります。
重たいなぁ…「絶対王者」って……

もっとできるはず!
もっとできたはず!
何かの折に、誰しもが一度は感じた事がある思いかもしれません。
それは何も勝敗がある事のみならず、日常の出来事の中にも度々訪れる感情だと思います。
仕事や人付き合いにもあれば、恋愛や親子関係にだってありますよね。
「あの時、もっとできたかもしれない…」って思い。
精一杯だったつもりでも、後で思い返すと、いやまだまだできたはず!
あるいは、もっと違うやり方もあったかもしれない…
その全てを後悔と呼ぶのは、少し心がザラつきます。
もっとできるはずの自分への叱咤。。。
もっとできたはずの誰かへの思い。。。
かーさんなど、その積み重ねの堆積物で出来上がっているかもしれません。
五輪戦士になど比べるべくもありませんが、それなりの責任も背負ってきたつもりでいて、その実は反省や悔いばかりが思い出されます。
それでも…それでも…
全てを当たり前として、感じる心を失うよりはきっといいはず。
もっとできるかもしれない自分に
やろうとする心を保てる自分に
転んでもまた立ち上がろうと思える自分に
そして、もし隣で誰かが転んでいたら、そっと手を差し伸べられる自分に…なれたらいいな…
そんな少しほろ苦さの混じった思いがこみ上げた、寝不足の夏の独り言でした。



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