初めて物語


気付けば、もう霜月も晦日。
街はすっかりクリスマス色に染まって来ました。
今年も残す所、後1か月…
変わらぬ毎日を送る、かーさんでさえ何だか気忙しい思いに駆られてしまいます。


昨日の「とーさんの幸福な時間」に、沢山のお祝いのお言葉、有難うございました!
厳密に言えば、決して初めてではないのですが…
八朔が「自ら」選び、そして長時間をそこで寛ぐと言うのは、やはり特別でした。


とーさん、きっと感じていたと思います。
あのチビ猫だった八朔が、確かに大きく育って来た事を…


とーさんと、かーさんにとって初めての猫との暮らし。
沢山の「初めて」に出会って来た日々でした。


本日の「かーさんの好き勝手デー」は、そんな初めてを綴ってみたいと思います。


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「茶トラーズ日光浴中の図。小夏が気にしているのは掃除機 笑」 手前小夏、奥八朔


八朔と出会った、昨年の8月8日の夜。
思えば、かーさんは僅かの時間で沢山の「初めて」の決断をしました。


まさか…呼んで出て来る仔猫がいようとは…
更に、その仔猫が怖がらずになついてくれるとは…


かーさん達を追いかけて、道路に飛び出して来たその姿を見た瞬間。
大きな決断を迫られました。
時間にすれば、ごく短い事なのに、かーさんの頭はフル回転!


「本当にこの子を連れて帰って大丈夫なのか?」

「管理会社にどう言えばいいんだろう…」



逃げ出してしまいたい…と、思わなかったと言えば嘘になります。
捨て猫を保護すると言う事の重大な意味にすら気付かず、ただ不安で押しつぶされそうでした。


それでも…
必死で追いかけて来る小さな茶色の毛玉を、見捨ててはおけなかった。。。
汗止め用に首に巻いていたタオルで、その体を包み、抱き上げた瞬間。
かーさんは、初めての「猫の飼い主」になろうと決断しました。


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八朔



八朔は、本当に本当に沢山の「初めて」を贈り続けてくれた猫です。


初めて八朔が、かーさんの胸の上で眠った時…
かーさんの顎に片手を乗せて、ゴロゴロと喉を鳴らして寛いだ様子に、馬鹿みたいにアワアワしました。
身体がずり落ちてしまわない様に、そっと両手を添え…
鼻息が掛かっては寝にくいかもしれないと心配し…
結果息苦しくなって、深呼吸しては、居心地が悪くないかと気配を伺い…


嬉しいのです!
間違いなくとても嬉しくて嬉しくて仕方がない。


なのにね…どこか少しだけ切ないのです…
まだ2キロにも満たない小さな体なのに、その重みがかーさんに伝えて来るのです。


「ボクは生きています!」と。


遊びたい盛りの仔猫は、とてつもなく元気です。
遊んで遊んで遊び疲れて、電池切れでコテンと寝てしまう…


そんな中…ほんの少し目を離した隙に、八朔はジャラシに付いていた15㎝程のリボンを飲み込んでしまいました。


気付いた瞬間、かーさんは気がふれた様に部屋中をひっくり返しました。
どこかに落ちてはいないか!
飲み込んではいないはず



馬鹿ですね…認めたくなかったのです…


「誤飲」した。。。。


そう認めた時…かーさんは生まれて初めて自分の体から血の気が引くのを感じました。
立っている足元にズブズブと沈んで行くような感覚…
頭の芯は冷え切っているのに、体は鉛の様に重たくて動けないのです。


お世話になっている動物病院の電話番号を押す手が、プルプルと震えました。
状況を説明し、対応の仕方をお聞きしてメモをとり…


「さぁ落ち着け!落ち着くんだ!」


それから数日間は、八朔の様子を慎重に観察する事と、排泄物のチェック。
そして、ネットでの検索に明け暮れました。
調べれば調べる程、最悪の可能性が頭を過ぎります。


「誤飲誤食は、飼い主の意識で90%以上は防ぐことができる」


その言葉に、どれほど自分を責め続けた事か。


数日後…排泄物の中に緑色のリボンを見つけた時…
文字通り膝から崩れ落ちました。
八朔に必死に「ごめんね…ごめんね…」と謝りながら抱き締めてポロポロ涙を溢しました。


その間もブログの更新は続けてはいましたが、結果が解るまではどうしても誤飲の事は書けませんでした。
さりげない日常を書きながらも、かーさんの心は大嵐。。。。
これほど思いとは乖離した文章を書き綴った事も、また初めての経験だったのです。


ど初心者の無知が招いた事故。
それを素直に告白する勇気が、かーさんには無かったのです。


もし、万が一、あの時に八朔に何かがあれば、このブログはそっと立ち消えたままになったはずです…


あの日から、かーさんは自分に言い聞かせています。


「こと命に対しては、無知は罪である」と…



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小夏


八朔との暮らしが7か月を数え、初心者かーさんにも毛が3本程生えて来た頃…
小夏との出会いが訪れました。


枯れ枝で無心に遊ぶ小夏を見た時の衝撃は、今でも鮮明です。
余りにもそっくりでした!
疑う余地がない程…八朔と瓜二つ…


最初は2匹で境内に居た…そして昨年の夏ごろから男の子の姿が見えなくなった…
と、お話しを伺っていくうちに、思いは確信に変わって行きました。


「とーさん!この子妹だよ!八朔の兄妹だよ!」


夢中でとーさんの腕を掴んで揺さぶり叫んでいました。
心臓から送り出される血液の量が、一気に倍になった様に思えます…
聞こえるのです…自分の鼓動が…


小夏を我が家へ迎える事になった詳細は、サイドバーの「小夏への道」へ譲るとして…


ここでも、かーさんは本当に様々な「初めて」を経験する事になりました。

人の温かさ。
人の無関心さ…
心配りと投げやり…


相反する事柄に翻弄された日々ではありましたが、その中でかーさんは確かに知りました。


人は善になるも悪になるも紙一重…
そして、本当は誰しもが善でありたいと切望するものなのだ…と。


小夏に関して流した涙は、温かい善意に拭われました。
不安な思いは、沢山のエールで吹き飛ばされました。
かーさんは、沢山の「裸の心」に救われたのです。


奇跡は確かに起こりました。


半世紀以上を生きて、生まれて初めて目にする奇跡です。
そして…兄弟は今ここに居ます…


とーさんと、かーさんの「初めて」の物語は、今も続いています。
昨日と今日…今日と明日は繋がってはいても同じではない…
だとしたら…


毎日が初めてなのです。


八朔と小夏が、ここに居る事は決して当たり前ではない事。
かーさんは決して忘れないでいようと思います…



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左小夏 右八朔


本日、週末の「かーさんの好き勝手デー」につき、コメント欄はクローズさせて頂きますm(__)m
長い長いお話しにお付き合い下さいまして有難うございました。







いつも応援有難うございます♪

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プロフィール

八朔かーさん

Author:八朔かーさん
「女は度胸」のかーさん
「男は優しさ」のとーさん
八朔(♂)と、小夏(♀)の茶トラ兄妹
不思議な縁で結ばれた、離れ離れだった兄妹が再会を果たしました。
二人と二匹…愛しい命達との日々は「猫まみれ」加速中!

八朔

2012.8.8
お散歩中のかーさん達に鳴きながら付いて来た茶トラの男の子八朔。
その日から始まった猫まみれの日々。
保護当時、4か月程だった為、その後半ば強引に、とーさんと同じ誕生日、3月29日生まれと決めました。
優しいとーさんと、ドスコイかーさんに見守られて伸び伸びすくすく成長中。
保護当日の様子はこちらから

小夏
CIMG5150.jpg
2013.3.28
不思議な不思議な「ご縁」に導かれ、我が家の娘になった小夏。
八朔とは離れ離れになっていた実の兄妹です。
沢山の方に愛され見守られてきた、「お社の猫」
度胸の据わった美人さんは、かーさん家で兄の八朔を教育中。
小夏へと続く道はこちらから


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