サラサラ木綿と しっとりシルク

「妙に格好良い八朔手前、奥日焼けはNGよ!って小夏」
この時期、お天気の良い日にはワラワラと茶トラーズが窓辺に集います。
全身に日差しを浴びて、気持ち良さそうに目を細めている姿は、何とも言えず綺麗なものですね。
光と風を一身に集めて、来る寒い季節に備えているかの様です。
いつまでも甘えっ子で、くっ付き虫でお子ちゃまだと思っていた八朔も、こうしてカメラを通して見ると、立派な体躯を持った若いオス猫なんですね。
そろそろ冬毛仕様でモフモフになった毛皮の下からでも、盛り上がった肩の筋肉が透けて見えます。
この見張り台タワーから、かーさん達のベッドまでの距離、およそ2m。
八朔は、ここからベッドへ滑空するのがマイブームになっています。
それはそれは見事です!
狙いを定めて、後ろ足に力を溜めて一気に舞い降りて来る。
金色の一本の矢の様でもあり…
茶色いムササビの様でもあり…
近頃では、ピンポイントでの着地も出来る様になりました。
とーさんの枕元の隙間などの僅かな空き地に見事に降りて来ます。
残念な腕のかーさんのカメラでは何度挑戦しても、写るのは残影ばかり。。。(^^;
岩合さんに撮影して頂きたい!(笑)

「うん!見た目だけならとっても大人 笑」
そんな八朔も、夜になればやっぱり「お膝」
「キリリッ!」の顔を脱ぎ捨てて、ずっと変わらぬ甘えた坊主です。
ドッシリと重たい身体に掌を添わせて撫でていると、跳ね返すような弾力を感じます。
八朔も小夏も、恐らくはその猫生で最も身体が充実した時期を迎えているのだと思います。
2歳半…アッと言う間の成長でした。
チョロQみたいに走り回って、バネ仕掛けのオモチャの様にピョンピョン飛んでいたチビ猫時代。
今や、その走りは重戦車並の破壊力になりましたし、跳躍力は猫リンピック入賞間違いなしと思わせるものになりました。
その変化や進歩を、こうして目の当たりに見ていられる事が、本当に嬉しくてなりません。
貴重な時期を共に過ごせた…そう思います。
こうしてすっかり大人になった(少なくとも見た目は!)八朔は、撫でているかーさんの掌に気持ちよく乾いたサラサラの木綿の手触りを与えてくれます。
何度も水に潜らせて肌触りの良くなった木綿です。
どんなに悪天候の日でも、どれ程気分が落ち込んでいる日にも、それは変わらずそこにあってくれるのです。
生きているのは素晴らしいよ!
ボクはここに居る事が嬉しいよ!
木綿の手触りの八朔は、いつもそう伝えてくれています。

そっくりな風貌でありながら、八朔より一回り小柄な小夏様。
その体つきも、やっぱり女の子です。
何よりも首と肩周りの筋肉の付き方が全く違う。
顔だけで言えば、八朔より2回りは小顔な小夏(笑)
それを支える首だって、やっぱりホッソリしています。
でも…後ろ姿は判別がつかない程、ドッシリ。。。。
…小夏様…間違いなく下半身デ○です……
そんな小夏は、暴れ方もどう見ても女の子女の子です(笑)
八朔の様に派手なドリフトもしませんし、行き当たりばったりの走り方もあまり見かけません。
残念な事に、かーさんは見逃してしまったのですが、とーさん曰く
「一度だけ見張り台からベッドへ滑空」したそうです。
どうも八朔との派手な追いかけっこの途中で、やむを得ず飛んだそうな。。。(^^;
やれば出来るのでしょうが、その後小夏の滑空は一度も再現されません。
…よっぽど怖かったのか、あれはアタシがやる事じゃないと思ったのか…(笑)
当初オズオズと乗ってきた、かーさんの膝にも最近の小夏は頻繁に乗って来る様になりました。
小夏様的には
「肉球が冷えるから温めさせてあげるわ」
なのかもしれませんが(笑)
そんな小夏がかーさんの掌に伝えてくれるのは、柔らかくてしっとりとしたシルクの手触りです。
上手く言えないのですが…
髪の毛をドライヤーで乾かしている時の、乾ききる一瞬だけ前の…ほんの少しだけ湿り気が残った様な。。。
小夏の体はどこを触っても、掌に吸付く様なしっとり感なのです。
優しくて…柔らかくて…
何時までも撫でていたくなる様な心地良さです。
余りにも直情的な八朔の影に隠れてはいますが、小夏の全身からは
アタシも甘えたいのよ?
一杯一杯撫でて欲しいのよ?
そんな言葉にならない言葉が伝わってくる気がします。
これから先、この子達にも時は容赦なく流れる事でしょう。
張り詰めた筋肉だって、吸付く様な柔らかさだって、時と共に変わっていくはずです。
ただただ楽しい嬉しいだけでは済まない事だって沢山出て来るとも思います。
でもね、かーさんきっと忘れません。
共に過ごす茶トラーズ2歳半の秋の事。
木綿とシルクの手触りの事。
何度も何度も繰り返し思うはずです。
君達と出会えて本当に良かった…と。



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